荒れ狂う波

急に鱈の北京行きが決まったので、
今日は、
ももはずっと私についてきた。

車で海岸に近い国道を走っていたとき、
荒れ狂う日本海をはじめて見たのか、
「すげー」とももは驚いていた。

夏にももたちが歌った
「佐渡の四季」の冬の歌に出てくる海はこんな感じだろうと
私が言うと、
彼女は思い出しながら歌っていた。

ももよ。
これからあなたの人生に、
これでもかこれでもかと荒波が押し寄せることがあるだろう。
でも、あの岩のように
おろおろせずじっと立ち続けて欲しい。
必ず春はやってくるからね。
そして、つらいこと悲しいことを
私に話してふたりで熱いお茶を飲もう。

新潟県に生まれて
ほんとうによかった。