ぱふ、病院へ行く

休みたがるももをおだてて学校へ行かせ、
私は病院へ向かった。

上越市には大病院が三つあり、
そのうちのひとつは患者として、
もうひとつは付き添いやお見舞いで行ったことがある。
今日行くところは、
行った事の無い最後の一箇所だった。

個人情報の流出を防ぐ意味であろう、
今日の外来患者に通し番号をつけて、
その番号が診察室の入り口に電光表示されると
入れるという仕組みだ。

私の番号が表示され中に入ると、
医師がやぁ来たねという表情で迎えてくれた。

根堀葉堀いろんなことを聞かれ、
ああもしてみろこうもしてみろと指示を受け、
私の一番やりにくいことをやれと命じて下さる。
以前整形外科外来で受けた疎外感はなく、
わかってもらえている感でいっぱいになった。

検査の予定を入れてもらい、
お金を払って帰ってきた。
どんな病名でもいいやと
気持ちが明るかった。