男の子はもっと泣こう [Ireland]
「泣くんじゃないの。男の子でしょ!」
日本ではよくこのように男の子がたしなめられることがある。
話は変わるが、
最初の勤務病院は精神科で、
女性入院数よりも男性入院数のほうが
約2倍くらいで、多かった。
「男性のほうが精神的にもろいのだろう。」と
ドクターに言われたのを覚えている。
アイルランドにいたときのある夜、
ドアを叩く物音で目が覚めた。
24時くらいだったと思う。
鱈を起こして行ってみてくれと頼んだ。
ベッドルームで耳を澄ませていると、
えんえんと泣き声がする。
そのうち鱈が戻ってきて、
「彼を送ってくるよ。2m聴いてて。」と出かけていった。
車で30分の目的地までの移動中理由がわかってきたのだが、
「彼」は私たちの家の近くの峠で車を燃やされ、
徒歩で峠を降りてやっとの思いで助けを求めた我が家が、
外国人の家だったことを悲観して泣き出したようだった。
彼を降ろしたあと、
再度無線で話しながら帰路についた鱈。
涙を流して泣く、という行為は、
手っ取り早くストレスを解消するのに効果的である。
涙が頬を伝って流れるとき脳内にはアルファ波が広がるのだそうだ。
パニックのなかにありながらも、
えんえん泣けるアイルランド男は幸せだと思った。
日本人男ももっと小さい頃から泣いちゃったほうが、
入院患者を減らせるのではないか・・・
と、話していたら鱈が到着し、
気付い鱈寝坊したんだったな、たしか。
はじめておじゃまします。
「もっと泣こう」なるほどですね。わたしも“泣かない子”で育ってきました。それが、十数年前ある映画をビデオで見ていたら。涙がタラリ。それからタブーが解けたように映画を観てはボロボロ、小説を読んではボロボロで現在に至っています。ですが、やはり人前ではまだ泣けません。一人こっそりです。最近それが心地よいと気づきました。今後ともよろしくお願いします。
by MOMO (2007-01-28 23:33)
MOMOさん、nice!とコメントありがとうございます。
日本で男性が人前で泣くのは、
まだまだ勇気が入用ですね。
泣けるときに泣いておいてください。
私の知人で「俊江さん」というひとがいらっしゃいます。
口が悪いのに、配慮の細かい優しい人なんですよ。
by pafu (2007-01-29 06:19)